自由が丘を舞台にした自主製作のPR映画「女神の街」が完成し、8月8日に商店街公式ホームページ「自由が丘オフィシャルウェブサイト」で公開された。

【画像】自由が丘商店街PRムービー「女神の街」から、自由が丘南口・九品仏川緑道でのシーン

　映画製作は、自由が丘商店街振興組合が昨年立ち上げた「自由が丘消費喚起プロジェクト」事業の一環。これまで多くのイベントを開催し街の活性化に取り組んできた商店街は、コロナ禍で大きな転換を迫られた。そこで新たなまちづくりの一つとして、映画製作に取り組んだという。

　同組合理事長の原武さんは「ありふれた街のPR動画とは一線を画す、見た人に『この街へ行ってみたい』と感じてもらえるストーリー性のある映画を作りたいと今回挑戦した」と話す。

　PR映画は約16分。自由が丘を舞台にした映画の撮影に臨む2人の若手女優が、機材トラブルの待ち時間に声を掛けてきた自由が丘に住む女性との会話から、なぜこの街が「自由が丘」と呼ばれることになったのか、街並みを歩き、そこに生きてきた人たちの思いを巡るというストーリー。

　出演するのは、オーディションで選ばれたプロの俳優。主役の若手女優は杏花さん、イマムラキョウカさんが務め、ヤマダユウスケさん、西洋亮さん、長野こうへいさん、木村香代子さんが出演。エンディングテーマは、ミュージシャンのナギサワカリンさんが歌う。監督は横山翔一さん。

　「来年度に本格着工する自由が丘駅前の再開発事業で、街が大きく変わる可能性がある。今の自由が丘の街の景色や空気感を映像に残したいという思いも映画製作の大きなきっかけとなった」と原さん。「映画を見て、街並みを追体験してほしい。そしてこの映画の続きをもう少し見てみたいと思ってもらえたら」とも。