目黒区出身の落語家・春風亭柳枝(りゅうし)さんの独演会「めぐろ柳枝を聴く会~其の一」が10月2日、めぐろパーシモンホール(目黒区八雲1)小ホールで開かれる。
柳枝さんは1981(昭和56)年、同区柿の木坂生まれ。中学3年の時、学校の文化祭で初めて落語を演じたのをきっかけに、大学時代には落語研究会に所属。明治学院大学文学部芸術学科卒業後、塾講師を経て2006(平成18)年、春風亭正朝さんに入門し「正太郎」を名乗った。2009(平成21)年に二つ目に昇進し、昨年3月には真打ち昇進とともに落語界の大名跡とされる「春風亭柳枝」を九代目として襲名。62年ぶりの名跡復活で話題を集めた。
柳枝さんにとってホームグラウンドの同ホールでは、二つ目時代から独演会を年1回開催。今年4月には大ホールで「九代目春風亭柳枝襲名披露公演」を行い、親交のあるシンガー・ソングライターのさだまさしさん、人気落語家の立川談春さん、春風亭一之輔さんが出演。柳枝さんは満員の観客を前に「子別れ」を熱演し、会場から盛大な拍手が送られた。
今回の独演会について、柳枝さんは「二つ目昇進直後から開いてきた会を、真打ちに昇進してリニューアルした」と言い、「その第1回は、色物のゲストに紙切りの林家正楽師匠をお迎えし、私は大ネタ『文七元結』を演じる。初めての方も気軽に来場いただければ」と呼びかける。今後は「半年に1回のペースで(同ホールで)会を開けたら」とも。
14時開演。料金は3,500円(目黒区民は3,000円)。問い合わせはオフィスエムズ(TEL 03-6277-7403)まで。