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学芸大の書店で写真家・小見山峻さん写真展 方位磁針頼りの旅の記録

写真家・小見山峻さんによる写真展「call, overhaul, and roll」作品から

写真家・小見山峻さんによる写真展「call, overhaul, and roll」作品から

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 写真家・小見山峻さんによる写真展「call, overhaul, and roll(コール、オーバーホール、アンド ロール)」が1月12日、東横線・学芸大学駅の書店「BOOK AND SONS」(目黒区鷹番2、TEL 03-6451-0845)で始まる。

写真家・小見山峻さんによる写真展「call, overhaul, and roll」作品から

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 小宮山さんは1988(昭和63)年、横浜市生まれ。2014(平成26)年に写真家として活動を始める。作品では「現実の出来事に対する視点を記録する」という写真の本質を突き詰め、コンピューターによる合成加工などに頼ることなく、グラフィカルな世界を表現する。

 2018(平成30)年には英アパレルブランド・JWアンダーソンが主催する新進フォトグラファー発掘キャンペーン「YOUR PICTURE / OUR FUTURE」で日本人唯一のファイナリストに選出されるなど、作品は海外からの注目も集めている。

 今回の写真展は、前作「hemoglobin」から約4年ぶりとなる写真集の発売を記念したもので、約60点の作品を展示する。

 同写真集は、小宮山さんが住む横浜から札幌までバイクにまたがり、さまよい、寄り道を繰り返しながら走り抜けた計1500キロの旅の一部始終を記録したもの。小宮山さんは「いつの間にか、道を間違えることや遠回りすることを悪手かのように避けてばかりの毎日になっていた。ならば今こそ迷えるだけ迷ってみせようと、ばかげた時間の使い方に踏み切った」と言い、思い付きに似た衝動に駆られ、バイクのハンドルに取り付けた安物の方位磁針を頼りに北を目指したという。

 同展企画担当者は「さまざまな感情に後押しされ飛び出したこの旅は、写真家ではなく一人の人間としての逃避行であり、決して撮影そのものを目的としてはいなかった。結果、記録として残していた写真の数々は、これまで以上に小宮山さんの純粋な好奇心を色濃く浮き彫りにするものとなっている」と話す。

 開催時間は12時~19時。水曜定休。入場無料。今月31日まで。新型コロナウイルス感染症拡大防止により入場制限や事前アポイントメント制を行う場合は、同店のツイッターで当日伝える。

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