彫刻家・萩原亮さんの作品展「プロセスとかたち」が10月20日、ギャラリー自由が丘(世田谷区奥沢5、TEL 03-6715-6551)で始まる。
萩原さんは1985(昭和60)年、神奈川県生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。2020年「KAJIMA 彫刻コンクール」入選。若手作家らによるデジタルアート展覧会「Future Artists Tokyo 2022 -SHIP-」やアートフェア「D-art, ART 2022」などにも作品を出展。2021年から横浜美術大学彫刻コース非常勤講師。
「デジタルネーティブ世代の彫刻家として、彫刻の素材や制作過程にデジタルツールを取り入れることで生まれる、現代の新しい彫刻の『かたち』を模索している」と話す萩原さん。2年ぶりの個展という同展では、デジタルツールを用いた彫刻制作のプロセスと、それが作品の「形態(フォーム)」 と「形式(フォーマット)」に与える影響について考察するという。
主に動物をモチーフに3Dプリントを活用した一点物の彫刻作品約14点を中心に、その制作の過程で生まれた「マケット(模型)」やドローイングも合わせて展示する。「作品単体にとどまらず、その制作過程や背景にも興味を持ってもらえたら」とも。
作品は一部を除いて販売。鉄製彫刻(40センチ~60センチサイズ)=約40万円、陶製彫刻(15センチ~20センチサイズ)=3万円~5万円、ドローイング=2万円~3万円。
開催時間は12時~19時(最終日は17時まで)。入場無料。今月26日まで。