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「わたし」から始める温暖化対策を-八雲で「地球環境シンポジウム」

「地球環境シンポジウム」パネルディスカッションの様子

「地球環境シンポジウム」パネルディスカッションの様子

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 めぐろパーシモンホール大ホール(目黒区八雲1)で6月20日、地球環境保全の啓発を目的とした「地球環境シンポジウム~私たち一人ひとりの小さな努力が地球を救う~」が開催された。主催は東京商工会議所目黒支部と目黒区。

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 同シンポは、東京商工会議所130周年記念事業の一環として「地球温暖化の影響と現実の再認識」をテーマに、約4時間にわたって基調講演・パネルディスカッション・映画鑑賞が行われた。定員1,200人の会場は満席に。会場に入れなかった来場者も出るほどで地球温暖化に対する関心の高さがうかがえた。

 第1部では、先月2度目のエベレスト登頂を果たしたばかりの登山家・プロスキーヤー三浦雄一郎さんが講演。前回初登頂の2003年と比べて「この5年間だけでも変化を感じた」といい、酸素が急激に減っていたと報告。「ヒマラヤ、氷河も汗をかき始めている。地球は温暖化どころではなくすでに高温化」と話し、早急な温暖化対策の必要性を訴えた。

 第2部は、「地球規模から身近な影響~防止策」をサブテーマにパネルディスカッションを行い、三浦さん、宇宙航空研究開発機構(JAXA)プロジェクトマネージャの浜崎敬さん、地球温暖化防止のためのNGO/NPO活動団体・気候ネットワークの桃井貴子さん、目黒区環境清掃部長の渋谷幸男さんが登壇。

 浜崎さんは、来年2009年1月打ち上げ予定の「温室効果ガス観測技術衛星(GOSAT)」開発プロジェクトに携わり、これが稼働すれば地球表面のほぼ全域にわたって温室効果ガスの濃度分布を測定・監視できるという。「温暖化対策を『○○してはいけない』というネガティブなとらえ方ではなく、我々のライフスタイルを変える良い機会にすべき」と提案した。

 桃井さんは、国内各地で見られる温暖化が引き起こした影響事例や、省エネ家電への切り替えなど身近な生活の中からできることを具体的に紹介。「自分でできる取り組みやイベントにたくさん参加してほしい」と期待を寄せた。

 渋谷さんは、今年10月に本格始動する目黒区の不燃ゴミリサイクルなどの取り組みを紹介し、「区内14万世帯、5年間で5%以上のCO2を減らす」との目標を公表。「世界規模での温暖化に対する危機感は理解できていても、自分一人くらいはいいや、と思いがち。『だれか』ではなく『わたし』から温暖化対策を始めてほしい」と目黒区としての窮状を訴えた。

 第3部で、昨年日本でも公開され話題を呼んだ、地球温暖化問題に取り組むアル・ゴア元アメリカ合衆国副大統領主演のドキュメンタリー映画「不都合な真実(An Inconvenient Truth)」が上映され閉会した。

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