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自由が丘のまちづくりにVR活用 再開発・道路整備イメージを可視化

3D都市モデル「PLATEAU」をベースに制作したVR「自由が丘一丁目29番地区市街地再開発事業および都市計画道路補助第127号線拡幅による道路整備イメージ」(写真提供=目黒区)

3D都市モデル「PLATEAU」をベースに制作したVR「自由が丘一丁目29番地区市街地再開発事業および都市計画道路補助第127号線拡幅による道路整備イメージ」(写真提供=目黒区)

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 目黒区がこのほど、自由が丘駅周辺地区で進められている市街地再開発や都市計画道路拡幅整備の完成時のイメージを仮想現実(VR)空間で立体化し、2月20日に開かれたまちづくり検討会で関係者に公開した。

「自由が丘一丁目29番地区市街地再開発事業および都市計画道路補助第127号線拡幅による道路整備イメージ」VR(画像)

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 同コンテンツは、国土交通省が推進するプロジェクト「PLATEAU(プラトー)」と呼ばれる3D都市モデルを活用し、目黒区街づくり推進部地区整備課が制作した。 

 プラトーはVR空間上に現実の都市をそっくりそのまま再現した3Dマップで、建物ごとに高さや用途、建築年などのデータも掲載。災害リスクや人流データなどの情報も把握できるため、企業・自治体がまちづくりや防災対策のシミュレーションに活用している。

 区は、自由が丘駅周辺地区の市街地再開発への支援や都市計画道路の拡幅整備、道路と鉄道の立体化に向けた調査・検討などに近年取り組んでいるが、区民など関係者との合意形成の過程で、従来の模型やイメージ図を使った説明に「現在と将来の都市空間の違いがイメージしにくい」などの声が寄せられていたという。 

 そこで、2024年度予算から約422万をかけてVRを導入。道路整備などの完成イメージを3D化することで「空間イメージの共有化が図りやすくなる」と期待する。植栽やベンチなどの位置もVR空間上で検証できるため、「関係者と議論を重ねながら内容を作り上げることも可能」とも。

 同日の検討会では、2026年7月完成を目指して自由が丘駅前で工事が進められている「自由が丘一丁目29番地区市街地再開発事業」と、自由が丘駅前広場から目黒通りを南北に結ぶ「都市計画道路補助第127号線拡幅による道路整備イメージ」のVR映像を公開した。参加者は、プロジェクター上で歩行者の視点で整備した道路を疑似体験したり、上空や斜めなど角度を変えて建物や道路を確認したりした。

 区は、将来的には「自由が丘駅周辺地区の広範囲にわたるVR制作を目指す」とし、関係者向け説明会などに活用していくという。

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