自由が丘で「地震」がテーマのサイエンスバー、科学者とディスカッションも

科学者とのディスカッションが楽しめる、自由が丘の「地球惑星科学バー」(写真は過去開催時の様子)

科学者とのディスカッションが楽しめる、自由が丘の「地球惑星科学バー」(写真は過去開催時の様子)

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 アイリッシュパブ「Clann(クラン)」(目黒区自由が丘1、TEL 03-3725-9116)で7月31日、地球惑星科学バーVol.3「テクトニクスバー」が開催される。主催はUniversal Earth(ユニアス)。

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 地球・惑星・宇宙の科学的研究を通じて、人類文明の維持・発展に寄与する「地球惑星科学」分野からテーマを取り上げ、科学者と対話することで科学をもっと社会に浸透させたいと昨年から自由が丘で始まった同イベント。

 最近、科学への関心を持つきっかけの場を提供するサイエンスカフェが各地で開催されているが、「科学者と楽しく話をするだけでは『わかりやすい授業』と変わらないことが多い。そこで、もっと社会性を帯びる科学コミュニケーション活動を行いたいと、科学者との『議論』をメーンにした」と話すのは、ユニアス代表で東京工業大学地球惑星科学専攻院生の山田健太郎さん。

 いきなりその場で科学者と議論を行うのは難しいため、参加者にはあらかじめ議論のテーマに対する自分の考えを参加申込時に書き込んでもらう工夫も。「科学者は、証拠に基づいた議論を練り上げて仮説を作り上げていく。参加者の皆さんには、そのプロセスを体験することで科学的営みに触れてもらい、市民目線の意見を科学者へぶつけてほしい」

 今回のテーマは「地震」。ゲストは、過去の地震や津波からリスクを読み解く変動地形学・古地震学のプロフェッショナルで、産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター海溝型地震履歴研究チーム長の宍倉正展さん。地震に関するレクチャーを受けた後は、「東北太平洋沖地震」「次の関東地震」などの話題について議論する予定。

 「参加者の方には地震に対する知識を深めつつ自身でも考えていただき、そして科学者の方には自分の研究の社会的意義を肌で感じてもらいたい」と山田さん。「科学を社会の中でどう生かすかは、科学者以外の方の意見も交えて判断すべき。このイベントが科学者と二人三脚でより良い社会にしていくための考える場となれば」。

 開催時間は13時~15時。参加費は500円(別途ドリンクオーダーが必要)。定員は30人。申し込みは公式サイト(ブログ)で受け付けている。

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