工業用スチールシェルフの廃材を家具やアート作品に-奥沢で作品展

「THE ONLY ”MASSPRODUCTION”」(たったひとつの大量生産)展より、いすをイメージした作品

「THE ONLY ”MASSPRODUCTION”」(たったひとつの大量生産)展より、いすをイメージした作品

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 環八通り沿いにあるデザインセレクトショップ「D&DEPARTMENT PROJECT 東京店」(世田谷区奥沢8、TEL 03-5752-0120)は10月29日より、家具・立体作家の鈴木司さんの作品展「THE ONLY "MASSPRODUCTION"」(たったひとつの大量生産)を開催する。

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 1979年横浜生まれの鈴木さんは、かつて同店に勤務。廃材と廃材を組み合わせて新しい家具を創作する「サンプリングファニチャー」を同店で手がけた体験がきっかけとなり、同店独立後は家具や立体アートなどの創作活動を開始。自身が主宰するプロジェクト「なでしこブルックリン」名義での個展を開くほか、今年5月には「greenroomfestival」、7月「TokyoCULTuART by BEAMS」に出展するなど活動の幅を広げている。

 同展では、同店の什器としても使われている定番アイテム「工業用スチールシェルフ」の廃棄パーツを素材にした約20点を展示。いすやハンガーラック、額などをイメージした作品が並ぶ。

 今回の作品について、鈴木さんは「作る上では、今、ここにあるモノすべてが素材だと思える。D&DEPARTMENTで工業用スチールシェルフに出会った。その一つひとつに手仕事で個性を作る。製作過程のハプニングを大事に作る」と話す。

 同店広報担当の松添みつこさんは「我々が提案してきた『サンプリングファニチャー』の可能性に近い作品内容。見慣れたスチールシェルフの変身ぶりと彼のインスピレーションに皆さん驚かれるのでは。今回販売は行わないが、使い勝手の良さそうなものも多くこれからが楽しみ」と話す。

 営業時間は12~20時(2階ショップ)。水曜定休。11月10日まで。

 そのほか同展期間中10月31日~11月3日には、同店恒例の人気企画「D&フリーマーケット」も開催。今年は新たに同店が手がける農業プロジェクト「D&FARM」で生産された無農薬野菜を限定販売する「D&FARM市」なども開催する。

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