自由が丘の住宅街に11月1日、手打ちそば店「自由が丘 蕎麦 衾(ふすま)」(目黒区緑が丘2)がオープンした。運営はセリュックス(港区)。
「暗闇坂 宮下」「神楽坂和楽」などの和食店を展開する同社がプロデュースしたのは、初のそば専門店。「江戸のそば店」をイメージしたという同店の店名は、江戸時代にこの一帯が昔「衾村」と呼ばれていたことから名付けた。
出店場所は緑が丘小学校にほど近い住宅街の一角で、120坪の敷地に立つ平屋の古民家を改装した。店舗面積は約50平方メートルで、座敷の席数は20席。各席から石灯籠などを配した日本庭園の眺めが楽しめる造り。
提供するそばは、自家製粉石臼ひきの「二八そば」。新そばの時期は信州産そば粉を使い、季節に応じて国産そば粉を使い分けるという。しょうゆを発酵させて作る自家製のかえしは、昔ながらの辛目に仕上げているのが特徴。
主なメニューは、「せいろ」(800円)、「天せいろ」(1,800円)、温かい「鴨南そば」(1,600円)や「花巻そば」(1,200円)など。
和食出身の板前が手がける「だし巻き玉子」(800円)、静岡県産天然わさびをすり下ろす「こだわりの板わさ」(700円)、埼玉県産合鴨の「鴨ロースの炙り焼」(1,100円)、旬の野菜や魚を使った「季節のかき揚げ」(1,200円)、「小海老のかき揚げ」(1,400円)などの一品料理も豊富にそろえる。
ドリンクは常時60種類をそろえる日本酒がメーンで、「日高見」(2合=700円)、「黒龍 大吟醸」(1,600円)など旬のおすすめも用意。各種焼酎(600円~)は「そば湯割」も提供する。そのほか自家製の「あんみつ」「みつ豆」「最中」(各500円)などの甘味も。客単価は約3,000円。
「住宅街での出店ということもあって特に宣伝をせずにやってきたが、口コミで近隣やそば好きの皆さんに足を運んでいただいているようだ。石臼でひく香り豊かなそばを、江戸伝統の辛目のかえしで楽しんでいただけたら」と同社取締役の齋藤道明さん。
営業時間は11時30分~20時。