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「何度も繰り返される」現代の問題を鋭く捉えた写真展-八雲のギャラリーで

写真家・大沼茂一さんの写真展「OVER AND OVER」展示作品から

写真家・大沼茂一さんの写真展「OVER AND OVER」展示作品から

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 東横線・都立大学駅北口にある「THERME GALLERY(テルメギャラリー)」(目黒区八雲1、TEL 03-3723-6286)で現在、写真家・大沼茂一さんの作品展「OVER AND OVER」が開かれている。

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 1972(昭和47)年東京生まれの大沼さんは、アメリカのロードアイランド・スクール・オブ・フォトグラフィーを卒業。帰国後、1990年代から東京のストリートシーンを舞台にした作品を発表し、雑誌や広告、ファッションの世界などで活動してきた。現在は沖縄に在住し、自身の作品制作をメーンに写真を撮る日々を送っているという。

 大沼さんの新作発表となる同展は、動物の血や拳銃、ナイフ、シャンパンタワー、性的な裸体フィギュアなど鋭い視点で切り取った作品11点を展示。表題の通り「何度も繰り返されていく」現代の問題を、さまざまな被写体を通して問い掛けてくるようでもある。

 同展を企画構成したPONYTAILと同ギャラリーは、大沼さんについて「時にシニカルで、常にラジカル。いまだ変わらぬ不良性は健在で、その独特の存在感と『斜め上をいく発想』で常にわれわれの期待を裏切り続ける写真家」と話す。

 今回の新作については「(作品のモチーフは)いずれも犯罪や誰かを犠牲にして作られているものばかり。見る者に判断を委ねてはいるものの、現代の世界から新しい世界に導く光を作家自身が捉えているかのようにも見える」とも。

 営業時間は13時~20時。2月1日まで。1月31日にはトークイベント「大沼茂一×沖本尚志(編集者)」(18時~19時)を開催する。

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