福岡県にある天然染工場が手掛けるファクトリーブランドを紹介する「宝島染工展」が現在、日本製雑貨とアパレルのセレクトショップ「katakana 自由が丘店」(世田谷区奥沢5、TEL 03-5731-0919)で開かれている。
【写真】宝島染工のオリジナル商品「コーチジャケット KAGE check」
宝島染工(たからじませんこう)は2001(平成13)年、福岡県大木町に創業。藍や草木などを原料とした天然染料のみを使い、伝統的な染色技法や手作業による染織加工でアパレルブランドのOEM(相手先ブランドによる生産)を手掛けてきたが、「作品ではなく『商品』としてのものづくりに特化した工場を目指したい」と自社オリジナルラインも展開している。
オリジナルブランド商品は、さまざまな天然染料で多様な染めを表現し、年齢、性別、体形など「着る人を選ばない」シンプルでスタンダードなデザインによるシャツやパンツなどをそろえる。
実際に同工場を訪れ、若い職人による染色の手仕事などを見学してきたという「katakana」店主の河野純一さんは「染めに真剣に向き合い、染めを通して彼らが伝えたいことがそのまま洋服のデザインにも表現されていると感じた。丁寧に仕上げた縫製、上質な素材も含め、着るほどに『良さ』が感じられる一着を手に取って見ていただきたい」と話す。
同展で取り扱うラインアップは、藍染め、草木染、泥染め、墨染めによるリネンやシルクコットンのほか、伝統的な染め技術で化学染料染めしたナイロン素材などを使ったブラウス、カットソー、ボトムス、ストール。サイズはユニセックス展開となる。
河野さん「お薦め」は、ブランド定番商品「切替シャツ」をリネン素材でロング丈に仕立てた「切替BIGシャツリネン」(全3色、3万250円)、化学繊維を化学染料で染める新ライン「thus」シリーズから、大きな絞り染めの柄とビビッドな先染めのチェック生地のコントラストが特徴的な「コーチジャケット KAGE check」シリーズ(同、3万800円)、ボックスシルエットの「ワイドクロップドパンツ KAGE check」(同、2万4,750円)。
営業時間は11時~19時 。商品はオンラインショップでも取り扱う。8月5日まで。