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自由が丘で現代美術作家miuさん個展 無機質なセメントに色を与え「意識の変化」表現

現代美術家miuさんの個展「Return to yourself-目醒(めざ)めた世界へ-」から、新作「Beautiful Cell-Love myselfe-」

現代美術家miuさんの個展「Return to yourself-目醒(めざ)めた世界へ-」から、新作「Beautiful Cell-Love myselfe-」

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 現代美術家miu(ミユ)さんの個展「Return to yourself-目醒(めざ)めた世界へ-」が12月1日、ギャラリー自由が丘(世田谷区奥沢5、TEL 03-6715-6551)で始まる。

【写真】作品名「Beautiful Cell #18」

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 miuさんは1975(昭和50)年、兵庫県姫路市生まれ。宝塚造形芸術大学絵画コース在学中、関西の前衛美術グループ「具体美術協会」の創設に参加し活躍した前衛美術家の故・嶋本昭三に師事。「今までにないものを作れ」という具体の精神を学び、セメントを使った現在の作風を見いだした。2014(平成26)年からは前衛芸術家集団「AU(Art Unidentified)」のメンバーとして台湾、香港など大規模な企画展にも出展している。

 セメントを「意のままに」塗り固め、彩色して仕上げる半立体作品には、「無機質なセメントにネガティブな事柄や感情を投影させ、そこに相反する生命力あふれる色を与えることで、現代人の心に生きる希望を呼び覚ます」とのコンセプトが込められているという。

 今回の作品展は、「コロナ禍を経験し、意識の変化を感じる今だからこそ表現できる」新作約20点を展示する。作品の一つ「Beautiful Cell-Love myselfe-」について、miuさんは「どんな自分も許し受け入れ愛することから全ては始まる、との思いを込めた。画面に広がる力強いストロークは軽やかな意識を表し、これから新しい地球へとシフトしていく光のエネルギーをイメージして新作群を制作した」と話す。

 このほか、miuさんが初めて挑戦したという他作家とのコラボレーション作品も発表する。コラボしたのは、miuさんが小学生の頃から憧れていたという国際的に活躍する画家・イラストレーターの黒田征太郎さん、同じ作家仲間でアーティストのAira(アイラ)さん、miuさんと同じく嶋本昭三に師事した現代美術家・金澄子さんの計3人。

 開催時間は12時~18時(最終日は17時まで)。12月14日まで。期間中は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため入場制限などの対策も行う。

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