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自由が丘で画家・平尾香さん個展 木の端材に北海道の自然の風景描く

画家・イラストレーターの平尾香さんの個展「ainu no karasu no ohanashi」で展示する原画作品をまとめた本の表紙

画家・イラストレーターの平尾香さんの個展「ainu no karasu no ohanashi」で展示する原画作品をまとめた本の表紙

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 画家・イラストレーターの平尾香さんの個展「ainu no karasu no ohanashi」が1月28日、自由が丘駅前のギャラリー「DIGINNER GALLERY(ディギナー・ギャラリー)」(目黒区自由が丘1、TEL 03-6421-1517)で始まる。

平尾香さんの個展「ainu no karasu no ohanashi」作品から

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 平尾さんは1972(昭和47)年、兵庫県神戸市生まれ。嵯峨美術短期大学卒業後、広告制作会社勤務、母校の非常勤助手を経て、フリーのイラストレーターとして活動を始めた。 旅や自然から得たインスピレーションを優しいタッチで表現し、さまざまな画材に描く。代表作に、世界的ベストセラー作家パウロ・コエーリョさんの著書「アルケミスト」「ベロニカは死ぬことにした」などの装画がある。

 同ギャラリーでは6年ぶり2度目となる個展では、北海道旭川市に滞在して制作した新作約20点を中心に展示する。同市は芸術家に長期滞在してもらい地域活性化を目指す事業「アーティスト・イン・レジデンスあさひかわ」を展開しており、平尾さんは昨年6月に約3週間滞在。そこで出合ったアイヌのカラスの話からイメージを膨らませ、作品作りに取り組んだという。

 画材として使ったのは、家具のまちとして知られる同市の家具メーカーなどから提供されたという木の端材。これをチェーンソーで薄く加工し、顔料に卵の黄身を混ぜた絵の具で描くテンペラ画の手法で描いた。さらに、作品の一部を彫刻刀で彫る独自の作風も加えた。

 作品について、同ギャラリー店主の鈴木宏信さんは「作品の背景部分などを彫刻刀で彫ったことで、描かれた自然の風景により深みが出ている」と話す。会場にはウッドパネルに描いた風景画などを別途用意し、そこに作品を並べて「ランドスケープとの一体感」を演出したインスタレーション展示を予定しているという。

 同展の原画作品をまとめた同名の本も販売する。

 開催時間は11時~19時(最終日は17時まで)。2月19日まで。初日は平尾さんが在廊予定。

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