水墨画家・浦正（うらただし）さんの絵本原画展「モリスのコトリ」が6月21日、ギャラリー自由が丘（世田谷区奥沢5、TEL 03-6715-6551）で始まる。

　「うらただし」名義で手がけた絵本「モリスのコトリ」（福音舎）の同日発売を記念して開く同展。同書は朗読と音楽の音源と共に楽しむ「体感型の朗読絵本」というスタイルで、会場では絵本用に収録した音源を用意し、原画32点を展示する。

　浦さんは1972（昭和47）年長崎県生まれ。水墨画家として活動し、水墨画会「奏墨（そうもく）」を主宰。水墨画と日本画の伝統画法と美学を基調に、国内外で作品展示やライブパフォーマンスを行っている。

　今回手がけた絵本は、浦さんが長年描いてきた動物・キツネが主人公。浦さんによれば、優しいキツネのモリスを通して「私自身が子どものころに大人たちから教えてもらいたかったこと」を物語にしたという。

　会場では、まりさんによる絵本朗読（約25分）を無料で楽しむことができる。音源体験にはスマートフォンとイヤホンの持参が必要（貸し出しサービスなし）。併せて、同書も販売する。価格は3,300円。

　開催時間は12時～19時（最終日は18時まで）。入場無料。今月27日まで。