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新潟で発見された縄文時代の古木を展示-深沢「天童木工PLY」で

新潟県出雲崎沖の海底から浮遊してきた「縄文古木」の数々

新潟県出雲崎沖の海底から浮遊してきた「縄文古木」の数々

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 天童木工オフィシャルショップ「天童木工PLY(プライ)」(世田谷区深沢4)のギャラリーで現在、「イズモザキ縄文古木コンペ2008 特設展示」が開催されている。主催は「Discover Japan」。

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 昨年発生した新潟県中越沖地震の影響で、震源地に近い出雲崎沖の海底から突如出現した約5000年前の「縄文古木」。同展は、この古木を使った生活道具や活用方法を広く募集して出雲崎のまちおこしを図る「イズモザキ縄文古木コンペ2008」の一環として実物展示するもの。

 古木が発見された出雲崎は、新潟県のほぼ中央、日本海に面した約10キロの海岸線を持ち、日本一大きく美しい夕日が望める町として親しまれている。地震発生直後から付近ではまったく魚が揚がらなくなり、代わりに網にかかったのが浮遊してきた古木だったという。

 当初、地元漁業関係者たちは頭を痛めていたが、やがて縄文古木をひと目見たいと県外から観光者たちが訪れるなど話題になり、「この謎と歴史を秘めた縄文古木をなんとかデザインの力で再生、魅力あるものに生まれ変わらせよう」とクリエーターらによるプロジェクト「出雲崎プロジェクト」がスタートした。

 同展では、手のひらに乗るほどの小さなものからひと抱えもあるものまで実際の古木数十点を展示。一般的な「流木」と違い、長い年月を海の中に浸かって水分を含んでいるため泥の固まりのような質感が特徴で、来場者は実際に触れることもできる。

 同店担当者は「こうした縄文古木を見たり触れたりする機会はなかなかないと思うので、ぜひ会場で実際に感じてほしい。同時に、震災から復興へと取り組む出雲崎へも関心を向けてもらえれば」と話す。

 会場では、同コンペのサンプル作品として家具デザイナー小泉誠さん、木漆芸作家の小沼智靖さんによる縄文古木の加工作品も展示。制作に挑んだ二人は、「これはかなり手ごわいよ」(小泉さん)、「水分を含んでいるから削りやすい」(小沼さん)と素材の難しさとその魅力についてコメントしている。

 営業時間は11時~20時。水曜定休。8月14日は臨時休業。今月31日まで。

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天童木工PLY
Discover Japan

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