奥沢のセレクト店、中古本リサイクル開始-不要書3冊で1冊と交換

2階ショップ内に設置されている中古本のリサイクル「D&USED BOOKS」本棚

2階ショップ内に設置されている中古本のリサイクル「D&USED BOOKS」本棚

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 環八通り沿いにある家具・生活雑貨のデザインセレクトショップ「D&DEPARTMENT PROJECT 東京店」(世田谷区奥沢8、TEL 03-5752-0120)が2月28日より始めた中古本のリサイクル「D&USED BOOKS」が人気を集めている。

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 同店は、「ロングライフデザイン」をコンセプトにデザインとリサイクルを融合させたプロジェクトを多数手がけており、今回のリサイクル活動もそのひとつ。不要書籍を持ち込んで同店蔵書と交換するシステムは、以前同店が手掛けていた子ども向けショップインショップ「pohhe(ポッヘ)」で好評だった中古絵本リサイクル「えほんぐるぐる」がベースとなっている。

 同社広報担当の松添みつこさんは「今回のきっかけは、弊社内にスタッフが読み終わった資料を持ち寄る本棚を設置しており、『これをみんなで共有したら面白いのでは』という意見から、大人版『えほんぐるぐる』をスタートしてみようということになった」と話す。

 「えほんぐるぐる」は絵本2冊で1冊と交換するシステムだったが、「D&USED BOOKS」は書籍3冊で1冊と交換する。スタートした最初の週末には、多くの人が来店して持ち込みと交換が活発に行われたという。「現在の蔵書数は約200冊。内容もさまざまで、小説などいろいろとそろう」(松添さん)とも。

 取扱書籍は、デザイン、文芸、エッセー、紀行、雑記、アート、生活、絵本など。取り扱い不可のジャンルは、週刊誌、雑誌、コミック、辞書、参考書、同人誌、非売品、実用書、自費出版書など。

 同店では、利用客から不要な紙袋を回収してショッピングバックとして再利用する「リサイクルショッピングバッグ」活動も行っているが、「ショッピングバッグと同じで、自宅で眠っているものが有効活用できるケースも多いと思う。そうした何となく眠っている書籍を見つけて持ってきてほしい」(同)。

 同システムは、同店と直営店「D&MOTELS STORE」(立川市)でトライアルとして行われているが、内容や方法などを見ながら順次他店でも行っていく予定だという。

 営業時間は、ショップ=12時~20時、ダイニング=12時~24時。水曜定休。

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