自由が丘にモルドバ産はちみつ専門店-伝統の「移動養蜂」で生産

商品棚に設置された液晶ディスプレーでは、モルドバの花畑や養蜂の様子などを映像で紹介

商品棚に設置された液晶ディスプレーでは、モルドバの花畑や養蜂の様子などを映像で紹介

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 自由が丘北口にあるショッピングアーケード・自由が丘ひかり街に5月7日、モルドバ産はちみつなどの健康食品店「ALBINA ANGELA(アルビーナ アンジェラ)」(目黒区自由が丘1、TEL 03-6421-4140)がオープンした。

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 同店は、旧ソ連の南西に位置する農業国モルドバで採みつされたはちみつ、ミツバチが集めた花粉だんごを乾燥させた天然花粉(ビーポーレン)、プロポリスなどをそろえる。店名は、モルドバ語でハチを意味する「アルビーナ」と、同店オーナーで自身もモルドバ出身のグラデュン・アンジェラさんの名前を合わせたもの。店舗面積は約3.5坪で、はちみつの巣をイメージした店頭オブジェが目を引く。

 ずっと日本の文化に興味を持っていたというアンジェラさんは5年前に来日。「いつか大好きな日本で、故郷の特産品を紹介できれば」と考えていたという。「モルドバは旧ソビエト連邦下だったことから、つい最近まで機械化や工業化が遅れ、今でも農業と畜産業が中心の国。今も自然がたくさん残っていて、農薬や化学肥料に頼らない昔ながらの農業が続いている。そんなモルドバの家庭で食用や民間療法としても親しまれ、豊かな自然の中で育ったミツバチ製品を日本へ届けようと決めた」(アンジェラさん)。

 同店は、モルドバで養蜂(ようほう)業を営む親類と共同で、養蜂から販売までを一貫して行う。養蜂方法は、世界でも有数の養蜂技術を持つとされるモルドバでも「最近ではだんだんと少なくなってきた」(同)という伝統の「移動養蜂」と呼ばれるもの。3月から8月にかけてモルドバの森や畑で咲く花の開花時期に合わせ、トレーラーに巣箱を積んで共に生活をしながら各地を移動する。

 商品は、ハーブのような香りでヨーロッパやロシアでは高級はちみつとして人気の「ボダイジュはちみつ」、クリームのようななめらかな味が特徴の「夏の畑の花はちみつ」、サクラやリンゴ、アンズ、アカシアなどから作られた「5月のはちみつ」のほか、「そばはちみつ」「ヒマワリはちみつ」「サルビアはちみつ」の6種類。価格は1,575円(190グラム)。天然花粉(50グラム=1,470円、110グラム=2,925円)、プロポリス(10CC=3,675円、30CC=6,825円)も扱う。

 「どこかヨーロッパに似ていて、程よいにぎやかさと落ち着いた雰囲気のある自由が丘にぜひ私の店をオープンさせたかった。若い人から年配の方まで、モルドバの自然の中で採みつしたそのままの風味を味わってもらえたら」(同)。今後は、同店はちみつを使ったハーブティーの開発やネット販売なども予定している。

 営業時間は10時~18時。水曜定休。

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