多摩美大生が昭和の洋画家読み解く-奥沢・宮本三郎記念美術館で

本展「宮本三郎 美を語る言葉」展示作品より「若き妊婦」(1964年)所蔵:宮本三郎記念美術館

本展「宮本三郎 美を語る言葉」展示作品より「若き妊婦」(1964年)所蔵:宮本三郎記念美術館

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 世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館(世田谷区奥沢5、TEL 03-5483-3836)は来年1月23日、講演会「若き作家たちと読み解く、宮本三郎の美術論」を行う。

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 今年度より同館の展覧会ごとに開催しているレクチャーシリーズ「作り手から見た、宮本三郎」は、さまざまな分野で活躍する作家を招いて洋画家・宮本三郎(1905~1974)の作品について語ってもらうもの。今回はその3回目。これまで装丁家の平野甲賀さん、絵本作家の荒井良二さんを迎え好評を得ている。

 今回は、多摩美術大学造形表現学部(世田谷区上野毛)とのコラボレート企画で、まず同館担当学芸員が同学部へ出張講義を行い、宮本が述べた言葉や作品の変遷についてスライドを交えて紹介。その内容を受け、同学部生たちは約50年前に出版された宮本の技法書や美術論などを授業で読み込んでいったという。

 講演会では、メーンパネリストで同学部准教授の青木淳さんと学生が、宮本が語った美術論はどのように作品に反映されていたのかを検証。将来の作家を目指す現代の学生たちが、昭和の洋画家・宮本をどのように受け止めるかが聞きどころとなる。

 同館は「時代にともなう宮本作品のとらえ方の変化、魅力の不変性に加え、学生たちによる新しい魅力の発見へとつながっていくことを期待したい。奥沢の地にお住まいの方々にとっては、この地で長きにわたり絵画表現を探求し続けた宮本三郎について改めて知ることができる良い機会になれば」と話す。

 開催時間は14時~15時30分。参加費は500円。定員は50人(先着順)。申し込みは同館サイトから。

 開館時間は10時~18時。本展「宮本三郎 美を語る言葉」は2010年3月22日まで。観覧料は一般200円。

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