「時間」がテーマのコンピューターソフト&システム展-慶應大研究室

「時間展 ~空間から時間へ 新しいデザインの発想~」イメージロゴ

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 自由が丘北口エリアにあるギャラリー「CASA TANA(カーサターナ)」で9月11日より、慶應義塾大学安村研究室による展示会「時間展 ~空間から時間へ 新しいデザインの発想~」が開催される。

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 同展は、来場者とともに近未来のコンピューターのあり方を模索することを目的に、実際に体験できるソフトウエアやシステムのプロトタイプを展示するもの。同研究室は、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスの研究グループで、ユビキタス社会における人間の認知や心理の知見からコンピューターと人間とのかかわり方をデザインするインタフェースデザイン、インタラクションデザインの研究に取り組んでいる。

 今回のテーマ「時間」は、同研究室が現在注目する課題のひとつ。いくら魅力的なサービスやシステムでもユーザーの「時間」が見落とされがちで、限られた私たちの生活時間ではそれらを使うだけの時間がないという問題点を指摘。「その製品がユーザーの生活時間をどう使うか」という視点から、新しい使いやすさを目指したプロトタイプ19点を展示する。

 展示は、家の空間をイメージしてリビング、キッチン、寝室、書斎などのシチュエーション別に展開。展示されるソフトウエアは、パソコン内で動かすアプリケーションとは異なり、「今日1日を写真で振り返ることができるアルバム型コンピューター」「電子レンジの温め時間を利用して画像が楽しめる、電子レンジとディスプレーが合体したもの」「ワードローブにカメラを内蔵して毎日のファッションコーディネートを支援するシステム」など、実生活をイメージした利用法やスタイルとして提案していく。

 今回の展示について、同研究室代表の渡邊恵太さんは「最近、iPhoneやWiiなど特殊なインタフェースが日常生活でもよく使われるようになってきたが、コンピューターのあり方はまだまだ進化する。近未来のコンピューターのかたちについて展示会を通じて皆さんと考えていきたい。ぜひ参加いただき、積極的な議論をお待ちしています」と話す。

 期間中、「時間」をテーマにしたトークセッションも開催。NHK「ピタゴラススイッチ」でおなじみの東京芸術大学・慶應大学客員教授の佐藤雅彦さんほか毎回ゲストを招き、11日=「都会時間と田舎時間、OLから見たリッチな時間の過ごし方」、12日=「いつからせっかちになったのか。日本人の時間」、13日=「アニメーションと時間」を開く。定員は各プラグラムとも先着40人で、申し込みは公式サイトで受け付ける。

 ギャラリーの開催時間は11時~18時(12日のみ19時まで)。同13日まで。入場無料。

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