自由が丘のパブで科学実験「サイエンスカフェ」-東工大院生が企画

自由が丘のアイリッシュパブで開催する「第6回東工大サイエンスカフェ」告知ポスター

自由が丘のアイリッシュパブで開催する「第6回東工大サイエンスカフェ」告知ポスター

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 東京工業大学(目黒区大岡山2)の大学院生が企画運営するイベント「東工大サイエンスカフェ『グラスの中のサイエンス~氷より冷たい水とは~』」が1月31日、自由が丘南口にあるアイリッシュパブ「Clann(クラン)」(自由が丘1、TEL 03-3725-9116)で開催される。

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 同イベントは、同大大学院総合科目「科学技術コミュニケーション論」講義の一環として行われるもので、2005年にスタート。毎回テーマや場所を変えながら、科学と社会の関わりについて科学者と一般市民が気軽に語り合えるコミュニケーションの場作りを目指している。

 今回取り上げるテーマは「過冷却」。液体が固体になる温度(凝固点)以下の温度になっても凍らない現象を「過冷却現象」といい、この状態の液体に衝撃などの刺激を与えると突然凍り始める。同イベントでは、参加者全員が1人1つずつグラスを使って、過冷却状態の水や日本酒を凍らせる現象を体験できる。

 「サイエンスカフェ」をサポートする、同大大学院理工学研究科特任助教の川本思心さんは「この実験はグラスがあればできるものなので、パブという場でグラスを傾けながら一人ひとりが楽しめる内容として選んだ」と話す。

 当日は、同大院生や学部生がファシリテーター(進行役)を務め、「固体、液体、気体とはどういう状態なのか」「過冷却とはどういう状態なのか」を実験とともに分かりやく解説する。そのほか産業技術総合研究所の平野聡さんをゲストに迎え、過冷却現象を応用したエネルギーシステムについてのトークも行う。

 過冷却はさまざまな物質でも起きることから、固体にさせる際に生まれる熱を給湯システムに使うといった応用技術が研究されており、「身近な現象の面白さとともに、エネルギー問題についてもちょっと考えてもらう機会になれば。『パブで科学の話もありだね』と思っていただけるような場を来場者の方々と作り上げていきたい」(川本さん)と期待を寄せる。

 開催は16時~18時。参加無料(ただしワンオーダー制)。未成年は参加不可(成年保護者同伴の場合のみ高校生は可)。申し込みは、名前・参加人数・連絡先を明記の上、メール(literacyoffice@iri.titech.ac.jp)またはファクス(FAX 03-5734-2074)で受け付ける。定員40人。定員になり次第、受け付け終了。

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