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奥沢で荒木経惟さんの初・中期作品集めた展覧会-荒木さんを迎えてトークも

荒木経惟さん自製のスクラップブックに貼り込まれた作品「さっちんとマー坊」(1963年)

荒木経惟さん自製のスクラップブックに貼り込まれた作品「さっちんとマー坊」(1963年)

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 世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館(世田谷区奥沢5、TEL 03-5483-3836)で現在、写真家・荒木経惟さんの60年代から90年代の作品を紹介する展覧会「荒木経惟-人・街-」が開催されている。

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 同展は、現在改修工事で休館中の世田谷美術館(世田谷区砧公園)所蔵の荒木コレクションから、「人」「街」にテーマを絞った作品を紹介するもの。展示期間を2期に分けて展示する。

 中でも見どころとなるのは、荒木さんの原点となった、下町で駆けずり回る子どもたちの姿を捉えた「さっちんとマー坊」(1963年)をはじめとする1960年代の作品。同作品と、「中年女(おんな)」(1965年)、「地下鉄」「動物園」(1966年)、「銀座」(1967年)の計5作は、荒木さん自製のスクラップブックに直接貼り込まれており、定期的にページ替えを行いながら展示する。

 「この5作は複製ではなく、当時の写真によるものという点で一線を画している。今や400冊を超えるほど旺盛に写真集を刊行している荒木さんのルーツがこれらにある、と言ってもよいのでは」と同館担当者。

 I期(~来年1月9日)は、「さっちんとマー坊」「中年女(おんな)」「銀座」のほか、「東京ラッキーホール」(1983年~1985年、78点)、「TOKYO NUDE」(1988年、20点)など。II期(1月14日~3月20日)は、「地下鉄」「動物園」のほか、「東京物語」(1988年、50点)、「冬へ」(1990年、50点)など。

 同展関連イベントとして11月18日、作家・歌手の川上未映子さんによるコンサートを開催。コンサート終了後には、スペシャルゲスト・荒木さんとのトークも予定している。(事前申込制、詳細は10月25日同館ホームページで発表)。

 開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。観覧料は一般200円。月曜休館。期間中は「宮本三郎が描いた人・街」も同時展示する。

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