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学芸大の書店で写真家・澄毅さん写真展 写真に入れたスリットから生まれる光の作品

写真家・澄毅さんの写真展「halo」展示作品から「pont neuf 1」

写真家・澄毅さんの写真展「halo」展示作品から「pont neuf 1」

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 写真家・澄毅(すみ・たけし)さんの写真展「halo」が現在、東横線・学芸大学駅の書店「BOOK AND SONS」(目黒区鷹番2、TEL 03-6451-0845)で開催されている。

【写真】写真家・澄毅さんの写真展「halo」展示作品から「Galaxy in Memories」

 澄さんは1981(昭和56)年、京都生まれ。明治大学文学部を卒業し一般企業に就職したが、芸術への夢を捨てきれず、多摩美術大学美術学部情報デザイン学科に入学。卒業後は現代美術作家の工房で経験を積んだ後、写真家・芸術家として活動を開始した。

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 2012(平成24)年に処女写真集「空に泳ぐ」を出版。同年、仏パリのアートフェアで発表した作品がデザイナーのアニエス・ベーさんの目に止まり、コレクションとして買い上げられた。翌年からパリに拠点を移し、日本、パリ、米ニューヨークのギャラリーやアートフェアで多数作品を発表している。

 澄さんの作品は、被写体を撮影した写真(プリント)に無数の穴を開けたものを太陽にかざし、そこからあふれる光を再撮影するという唯一無二の手法で作られる。さらに2019(平成31)年に発表した写真集「指と星」では、カッターナイフで写真に無数のスリット(切れ込み)を幾重にも入れる新たな手法も加わった。

 同展担当者は「1ミリにも満たない間隔で何百もの繊細なスリットを重ねていく作業の中で、澄さんは『神経が紙先に伸びたような感覚を受けた』そう。作品に写る見慣れた街や人の姿は、光を受けることで新しい意味を持ち始めると同時に、そのものの本質を写し出しているようにも感じられる」と話す。

 展名の「halo」は、英語で天使や聖人の頭の後ろに描かれる光輪を意味する。「一つ一つの緻密な線が織りなす物語と、圧倒的な光の美しさを会場でお楽しみいただけたら」と来場を呼び掛ける。会場では約30点の作品を展示するほか、写真集「指と星」も販売。併せて同店インスタグラムでは、澄さん自身による作品解説や作品制作の様子を伝える動画(IGTV)も公開している。

 開催時間は12時~19時。水曜定休。入場無料。2月21日まで。新型コロナウイルス感染症拡大防止による入場制限や事前アポイントメントを行う場合は、同店のツイッターで当日発表する。