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自由が丘に新商業施設「デュアオーネ」 出会い、交流の場に

グランドオープン式典に参加したイオンモール・岩村康次社長(左)、俳優の美波さん(中央)ら

グランドオープン式典に参加したイオンモール・岩村康次社長(左)、俳優の美波さん(中央)ら

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 自由が丘の商業施設「JIYUGAOKA de aone(自由が丘 デュ アオーネ)」(目黒区自由が丘2)が10月20日、開業した。

学園通りから臨む「JIYUGAOKA de aone(自由が丘 デュ アオーネ)」ファサード

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 イオンモール(千葉市美浜区)が手がける同施設は、約52年にわたる営業を2021年に終了した旧「ピーコックストア自由が丘店」跡地に開発。自由が丘北口・学園通り沿いにあり、地下2階・地上4階建て。敷地面積は約3500平方メートル、延べ床面積は約9500平方メートル。

 施設は「自然と自然に落ち着ける場所」をコンセプトに、3階部分には約1000平方メートルの屋外ガーデンテラスを設置。東京・多摩産材のヒノキを取り入れた開放感のあるウッドデッキが広がる。施設上階は、屋外に設置した大階段から続く常時開放の「アウターモール」として設計し、「街歩き」を楽しむ住民・来街者が多い自由が丘の街との一体化を目指す。

 開業前にはグランドオープン式典を実施。同社の岩村康次社長は「街の中にちょっとした緑の丘があり、そこに上がってみると気付きや発見がある。街の人や来街者にとって、デュアオーネがそんな出会いの場や新しいつながりの場になれば」と期待を込める。

 フロア構成は、地下2階=再出店となる「ピーコックストア」、地下1階・1階=ライフスタイル・食の「マルシェ」、2階=路面店のように専門店が軒を連ねる「パサージュ」、3階=ガーデンテラスとレストラン「テラス」、4階=ペントハウス、屋上階=富士山が見える眺望スポット「Harappa(はらっぱ)」。

 専門店・レストランは、首都圏初の新業態6店を含む全26店が出店。そのうち、3階レストラン店舗(4店)は11月から順次、オープンを予定する。

 商業施設のサーキュラエコノミー(循環型経済)を推進する同社は、施設全体で「持続可能な社会への実現に向けた取り組み」を随所に取り入れたのも特徴の一つ。3階テラスや2階・4階の通路、階段部分、ベンチなどに多摩産材を利用することで、資材の地産地消に加え、炭素を貯蔵し続ける木材の利点を生かし地球温暖化の防止に役立てる。このほか、雨水を地下の貯留槽にためることで植栽の灌水(かんすい)に再利用し、植栽エリアに地域の自然環境に適した草花や樹木を植え、生物多様性の保全として地域を飛来する鳥が羽を休めるバードバスや巣箱も設置した。

 「屋上からは富士山も見える。『自由が丘にこんな景色があったのか』と思う人も多いのでは」と岩村社長。これまで同社が手がけてきた郊外型モールと同施設の違いとして、「都市の再整備の時代にあって、我々デベロッパーが求められている役割はアセットを利用し、街に最適なサービスを提供していくということ。デュアオーネと名付けたのは、イオンモールという『館』のコンセプトよりも、もっと自然に街の中に入っていく、自然の丘を作りたいと考えたから。そして、徹底して『人と人との出会い』にこだわった。そうした意味で、思いを形にしたブランドの旗艦店とも言える」とも。

 営業時間は、専門店=10時~20時、レストラン11時~22時、ピーコックストア=9時~23時。

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