目の不自由な人たちの写真展-学芸大の写真店で開催

目の不自由な人たちがとらえた写真作品約60点と合わせて、彼らが構図やフレーミングを考える際に使用した「ふれる写真」約30点も展示(手前テーブル上)

目の不自由な人たちがとらえた写真作品約60点と合わせて、彼らが構図やフレーミングを考える際に使用した「ふれる写真」約30点も展示(手前テーブル上)

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 カメラや写真好きのためのコミュニティーサイト「カメラピープル」運営や写真プリントサービスなどを手がける「モノグラム」(目黒区鷹番2、TEL 03-3760-5852)で現在、目の不自由な人たちの写真展が開催されている。

同店2階にあるライブラリーの様子

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 同展は、今月21日より公開される映画「RISE UP」公開を記念したもの。パラグライダーに夢中な少年と盲目の少女が心のふれあいを通して成長していくストーリーで「ヒロインと同じ視覚障害を持つ人々が撮った作品を多くの方に見てほしい」と、写真好きの若い世代から人気を集めている同店での写真展が実現した。

 同店2階のライブラリーには、先天的な視覚障害や中途失明、弱視などのハンデを持ちながら撮影したアマチュア写真家による約60点の写真を展示。いずれも一般の写真家と同じように、しっかりと被写体をとらえた作品が並ぶ。

 各作品には、撮影時の様子を伝えるキャプションも添えられている。店長の仲小路美紀さんは「自分でピントを合わせることは難しいので撮影はオートフォーカス任せとのことだが、顔に降りかかる雪を感じながら、プロペラの音をたどりながらシャッターを押した、そんな『心のレンズで感じる世界』を作品から感じ取ることができる」と話す。

 同時に約30点の「ふれる写真」も展示。これは画用紙にデコボコとした立体的な加工を施したもので、被写体の大きさや形を手で触わる情報として視覚障害者へ伝える役割を持つ。展示中の写真作品と比較すると、同じ題材を見つけることができる。「この手法を『触察(しょくさつ)』というそうで、これを繰り返すことで被写体の大きさや配置など考え、写真を撮ることを楽しまれているのでは」とも。

 営業時間は11時~20時。2階ライブラリー展示=木曜~日曜(月曜~水曜は休み)。今月15日まで。

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