自由が丘で野生動物写真家・前野やすしさん遺作展-カメラなどの遺愛品も

「前野やすし遺作展」出展作品より、長野・地獄谷野猿公苑で撮影したニホンザルの子どもの愛らしい姿(2009年撮影)

「前野やすし遺作展」出展作品より、長野・地獄谷野猿公苑で撮影したニホンザルの子どもの愛らしい姿(2009年撮影)

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 アートギャラリー&カフェ「キアン」(目黒区自由が丘1、TEL 03-5731-6980)で7月4日より、写真家・前野やすしさんの遺作展が開催される。

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 前野さんは1949(昭和24)年埼玉県生まれ。東京写真専門学校(現・東京ビジュアルアーツ)卒業後、アシスタントを経てフリーカメラマンに。1980年代には、ウインドサーフィン世界選手権のオフィシャルカメラマンを務めるなどマリンスポーツ写真家の第一人者として活躍し、1989年より動物写真家に転向。国内外で激減する野生動物の姿を撮り続けてきたが、今年1月5日に急逝した。

 同展は、前野さんが会長兼顧問を務めていた「野生動物写真協会」有志によって企画されたもので、過去に協会チャリティー写真展を同ギャラリーで開催するなど縁があったことから実現した。写真家としての原点となったマリンスポーツがテーマの作品をはじめ、ライフワークとして取り組んでいたアフリカの野生動物、長野県にある地獄谷野猿公苑のニホンザルをとらえたものなど、その足跡をたどる計40点を展示する。

 そのほか会場には、前野さんが使用していたカメラやライトテーブルなど愛用の仕事道具、マリンスポーツ写真家時代に手がけたポスターやカレンダーなども紹介する。

 出展作品は、四ツ切(254×305ミリ)から900×600ミリの大きさのものまでで、1枚5,000円~3万円で販売する。前野さんが生前、撮影地として訪れたケニアの子どもたちへ援助を行っていた遺志を継ぎ、収益金の一部を寄付に充てる予定。

 営業時間は12時~18時。水曜定休。7月19日まで。

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