見る・遊ぶ

糸とラテックスによる空間インスタレーション-等々力のギャラリーで

「池内晶子×鵜飼美紀
IKEUCHI Akiko×UKAI Miki」(2011)  
silk thread (H160cmからの弧-幅2cm間隔)
Latex (持ち上げ部分H57cm )  

「池内晶子×鵜飼美紀 IKEUCHI Akiko×UKAI Miki」(2011)   silk thread (H160cmからの弧-幅2cm間隔) Latex (持ち上げ部分H57cm )  

  • 0

  •  

 等々力の住宅街にあるギャラリー「gallery21yo-j」(世田谷区等々力6、TEL 03-3703-7498)で現在、「池内晶子×鵜飼美紀-糸とラテックスによるコラボレーション」展が開かれている。

自然光の下でさまざまな表情を見せる「池内晶子×鵜飼美紀」展作品

[広告]

 約6.3メートル×5メートルの同ギャラリーメイン展示室全体を使い、約3週間かけて現場で作られた同作品。両アーティストの代表的な素材「糸」と液体ゴム「ラテックス」が作り出す繊細で静謐な空間に圧倒される。

 美大に通う学生時代から互いを知る中だったという池内さんと鵜飼さんだが、コラボレーションは今回が初。「互いの世界を受け入れることで、自分たちの世界がどのように変化し広がって行くのかを見たい」と、約1年前から制作準備を行ってきたという。

 「真逆と言ってもいいお互いの素材を、小品作りを通してコミュニケーションを取りながら理解を深めていった」と鵜飼さん。そのアーティストのやりとりが垣間見られる小品は展示販売(9,000円~)もされている。

 展示室の両端に張られた軸糸を約2センチ間隔で幾重にも行き来する青色の絹糸、足下には光沢を放ち広がる褐色のラテックス。作品にはタイトルが付けられていないが、「あえて意識したわけではないものの、東日本大震災を受けて自分たちの中で未消化の部分が(作品に)自然と反映された気もする」(鵜飼さん)とも。

 幻想的な作品空間を楽しむには「なるべく自然光で見られる時間に作品を見ていただけたら」と同ギャラリーアートディレクターの黒田悠子さん。特にラテックスは時間の経過に従って透明感が強くなり、展示期間中に作品が変化していく様子も見ることが出来るという。

 開廊時間は13時~18時。月曜~水曜休廊。11月27日まで。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース