
大東建託パートナーズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:松本與喜)は、当社が運営する賃貸仲介物件検索ウェブサイト「いい部屋ネット」に掲載された募集家賃数値に基づき、2025年と2026年の同時期における福岡県の単身者向け物件(1R~1LDK)の家賃相場に関する調査・分析を実施しました。
天神中心部の再開発をはじめとする都市機能の集積と利便性向上が進む福岡市中心部を中心に、家賃相場が“7万円超え”となるエリアが拡大する中、この1年間で特に家賃相場(賃料単価)の上昇傾向が顕著に見られた駅トップ10の調査結果を公表します。
1. 福岡県〈単身者向け物件〉家賃相場が上昇した駅ランキングTOP10
このランキングは、一定の募集物件数(両年ともに募集物件数200件以上)を持つ福岡県の主要駅を対象とし、募集物件の床面積(専有面積)の増減による影響を排除した「25平米換算基準の家賃相場」で集計を行いました。これにより、一部の物件供給の偏りに左右されない、各エリアの純粋な賃料単価傾向および上昇度を算出しています。

※1 このランキングは「平米換算賃料」の上昇率に基づいて算出しています。
※2 各種数値の不整合を防ぎ、純粋なエリア価値の比較を行うため、募集物件の面積条件を単身者向け物件の標準的な広さ(25平米)に統一した換算家賃を掲載しています。
※3 月額上昇額は、掲載された25平米換算家賃(2026年)と(2025年)の差分を正しく反映するため、本発表用に再計算して整合性を統一しています。
2. ピックアップ:上位ランクイン駅の動向
上位にランクインした駅の中から、特に象徴的な市場の変化を見せているエリアを解説します。
- 第1位:「渡辺通」駅(福岡市中央区)/ 上昇率 117.4%(+10,777円)
今回の調査で1位となったのは、地下鉄七隈線の「渡辺通」駅です。天神中心部へ徒歩や自転車で移動できる極めて高い交通利便性を誇る職住近接エリアです。2023年の七隈線延伸(博多駅接続)による利便性の飛躍的向上の影響が定着しており、時間効率(タイムパフォーマンス)を最優先する単身層の需要が一層集中し、25平米の標準換算基準での月額上昇額は1万777円となり、前年の6万円台前半から7万2000円台へと急激な高騰を見せました。
渡辺通駅の賃貸を「いい部屋ネット」で探す
- 第2位:「大濠公園」駅(福岡市中央区)/ 上昇率 115.7%(+9,308円)
2位には地下鉄空港線の「大濠公園」駅が伝統的な強さを見せて選出されました。天神までわずか2駅という抜群の都心接近性を持ちながら、広大な公園を身近に望む優れた住環境を兼ね備え、単身層から絶大なブランド支持を集めるエリアです。今回の200件基準の集計でも月額9,308円の確実な家賃上昇を記録し、相場の高止まりを証明しています。
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- 第3位:「別府」駅(福岡市城南区)/ 上昇率 114.7%(+8,020円)
3位には地下鉄七隈線の「別府」駅が入りました。天神・博多方面の双方へ乗り換えなしで直通できる抜群の交通利便性を獲得したことで、費用対効果(経済性)と居住の快適性を両立したい社会人や学生層の需要が流入。家賃相場は前年の5万円台前半から6万円台へと上昇し、エリア価値の底上げが進んでいる状況がうかがえます。
別府駅の賃貸を「いい部屋ネット」で探す
3. 市場分析:2026年「シングル家賃」3つのキーワードから見るトレンド
今回のランキング結果を精査すると、現在の福岡県の単身世帯におけるお部屋探の明確なトレンド、および市場構造の変化が確認できます。
- キーワード1.:「中央区ブランドへの圧倒的一極集中」
1位の「渡辺通」駅をはじめ、2位の「大濠公園」駅、4位の「唐人町」駅、5位の「天神南」駅、6位の「薬院」駅、7位の「赤坂」駅、8位の「西鉄福岡(天神)」駅と、TOP10のうち実に7駅を「福岡市中央区」が占める結果となりました。主要オフィス街や商業中心地へ直結する駅は、通勤時間の短縮など時間効率を最優先事項として捉える現代の単身者層から、極めて強い支持を集めています。
- キーワード2.:「七隈線延伸の恩恵定着による沿線価値の拡大」
1位の「渡辺通」駅、3位の「別府」駅、5位の「天神南」駅、6位の「薬院」駅など、地下鉄七隈線沿線の主要駅が大幅な上昇を維持しています。博多駅接続による利便性の恩恵が全域に行き渡ったことで、これまで都心周辺部とされていたエリアの賃料単価が確実に底上げされています。
- キーワード3.:「利便性主要エリアでの家賃6万~7万円台の定着」
今回の主要駅一覧では、3位の「別府」駅(62,723円)を除く上位9駅すべてで、25平米の標準換算家賃が6万5000円~7万5000円を超える結果になりました。これまで以上に利便性が高い福岡市内の中心エリアで暮らすためには、予算の基準を一段引き上げる必要があるという新たな相場観が示されました。
4. まとめ
本調査の結果、福岡県の単身者向け物件における家賃相場は、都市再開発や交通網の利便性向上に伴い、非常に速いスピードで変化している実態が明らかになりました。
家賃相場の上昇は入居者にとって負担となる一方で、その街が持つ交通利便性、生活環境、「時間効率(タイムパフォーマンス)」といった潜在的な価値が、多くの単身者層から高く評価・支持されている背景を裏付けています。
今後、お部屋探しや転居・移転を計画する際は、こうした最新の市場動向や路線ごとの家賃相場を的確に把握した上で、視野を広げて希望エリアを検討することが、納得のいく住まい選びを実現するための有効な方法になります。
5. 調査概要
●調査対象エリア:福岡県
●対象物件:賃貸仲介物件検索ウェブサイト「いい部屋ネット」に掲載された、対象駅から徒歩20分以内の物件
●集計単位:駅・間取り区分(単身者:1R~1LDK)
●集計期間:
○2025年:2025/01/01 - 2025/03/31
○2026年:2026/01/01 - 2026/03/31
●ランキング条件:2025年・2026年ともに募集物件数が200件以上の駅を対象とし、平米換算賃料の上昇率に基づき算出
●本件数値等の引用に関するお願い】:本情報および表などの数値を使用される際には、出所として「大東建託パートナーズ株式会社(いい部屋ネット募集データ調べ)」など、調査元を明記の上、「いい部屋ネット 」へのリンク設定をお願いします。